DIT制震筋かい金物は、第一工業大学・横浜国立大学が開発した高減衰ゴム付きの壁倍率2倍用筋かい金物です。筋かいの損傷を防ぐ効果を発揮して、本震にも、その後の余震や繰り返しの地震にも強い家づくりを、優れたコストパフォーマンスで可能としました。
金物は二重構造。地震の揺れで筋かいが引っ張られると上下6カ所のブリッジ部が粘り強く受け止めて倒壊を防ぎ、筋かいの損傷も抑えます。 二重構造の内部には高減衰ゴムを充填。地震エネルギーを効率的に吸収して建物の倒壊を防ぎ、筋かいの損傷も抑えます。 |
※軽減する揺れ幅は、建物形状、配置プラン、地震波によって異なります。
筋かいに接している面のみ引っ張られるため、筋かいに接しているビスと、接していない穴の位置がずれます。 |
桁・胴差と柱が水平方向に移動し、筋かいが引っ張られると金物の
ブリッジ部分と高減衰ゴムが変形し、地震のエネルギーを吸収します。
DIT制震筋かい金物で採用されている高減衰ゴムは、促進劣化試験により60年の耐久性を確認済み。
金属と高減衰ゴムの接着強度の基準値もクリアしています。
試験内容
20℃-60年相当の促進劣化条件に基づき、促進劣化(熱劣化)処理を行ったゴムと劣化前のゴムにて
各種試験を実施。
試験結果より、高減衰ゴムは60年 相当、性能が著しく低下することはないと判断できます。
ゴムには「一般ゴム」と「高減衰ゴム」があり、一般ゴムの球と高減衰ゴムの球を同時に同じ高さから落とすと、一般ゴムは弾むのに対し、高減衰ゴムはほとんど弾みません。これは、高減衰ゴムが落下の運動エネルギーを熱エネルギーに変換し、衝撃を吸収するためです。
一般ゴムと高減衰ゴムの比較
●ホールダウン金物(アンカーボルト)との干渉を考慮し内使いを推奨とします。 |
2倍用筋かい金物としての評定取得済み ハウスプラス確認検査(株)評定書HP評定(木)-15-004-2 |
開発元 第一工業大学・横浜国立大学 |
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