屋外鉄骨階段廊下を設置する木造建築物の
設計で困ったことはありませんか?
屋外鉄骨階段廊下を設置する木造建築物の屋外階段廊下の構造に関しては、建築基準法に細かな規定がありません。
判断基準がないなかで、安全性を設計者が責任をもって担保しなければなりません。
設計で困ったこと
- 本体建物の構造計画が複雑になり、時間と手間がかかり面倒。
- 外力の伝達があいまいで、コーチねじ接合部などの安全性が不安。
- 屋外鉄骨階段廊下を付帯物とするか建築物とするか判断が難しく、
基礎をどう設計すればいいかわからない。 - 本体建物の構造計算と屋外鉄骨階段廊下の強度計算を別々の設計者が行う場合もあり、
整合作業が大変。 - 設計図書の保存が義務化されたが、図書をつくるのが面倒。
建築確認申請で困ったこと
- 4号ではなく3号に該当すると言われた。※
- 屋外鉄骨階段廊下の安全性を示す資料の添付を求められた。
- コーチねじの耐力根拠資料の添付を求められた。
- 建築確認済証を交付してもらえなかった。
※木造と鉄骨造を併用した建築物は、「木造以外の建築物」として法第6条第1項第三号に該当する建築物となります。
ただし、「木造の建築物」として扱うことで、法第6条第1項第四号建築物とみなす特定行政庁もありますので、事前に指定確認検査機関等に相談してください。
【目からウロコの建築確認のポイントQ&A改訂版(日本ERI株式会社・株式会社ERIアカデミー編著)】
BXカネシンの「段十廊 設計サポートシステム」が
設計者の手間と不安を解消します。
段十廊 設計サポートシステムとは
屋外鉄骨階段廊下の発注から構造計算、施工までを一貫して行うシステムです。
共同住宅などの屋外鉄骨階段廊下が設置されている木造建築物の屋外階段廊下の構造に関しては、建築基準法に細かな規定がありません。BXカネシンではより安全に木造建築を設計できるよう、一般財団法人日本建築センターで「接合部評定」と「プラン評定」の2つの評定を取得し、それに基づき「段十廊 強度計算ソフト」を開発。建築確認申請で使用する強度計算書や構造図の作成、屋外鉄骨階段廊下の発注や施工など、屋外鉄骨階段廊下を含む木造建築物をBXグループの総合力でより確かな構造計算から施工※までを一貫してサポートします。
※施工は屋外鉄骨階段廊下のみとなり、本体建物は含みません。
BXグループ3社で一括サポートします。
段十廊 設計サポートシステムは、BXカネシン、BX TOSHO、文化シヤッターのBXグループ3社で設計・施工を一括サポートします。BXカネシンが窓口となり、構造設計事務所のBX TOSHOが本体建物の構造計算と屋外鉄骨階段廊下の強度計算を、文化シヤッターが屋外鉄骨階段廊下「段十廊Ⅱ」の施工を行います。
-
BXカネシン
「段十廊Ⅱ」の販売
「段十廊 強度計算ソフト」開発
評定の取得 -
BX TOSHO
本体建物の構造計算と
屋外鉄骨階段廊下の強度計算
※屋外鉄骨階段廊下の強度計算のみも可能です。 -
文化シヤッター
屋外鉄骨階段廊下
「段十廊Ⅱ」の
製造・施工
段十廊 設計サポートシステムが実現できること
信頼性・安全性の
高い設計
本体建物の構造計算と屋外鉄骨階段廊下の強度計算を一括でご依頼いただければ、BX TOSHOが評定に準じて信頼性・安全性の高い建物全体の構造計算を行います。指定確認検査機関や建築主からの疑問・質問にもBXグループが責任をもって対応します。
※屋外鉄骨階段廊下の強度計算のみをご依頼された場合は、依頼者様にて対応をお願いいたします。
短納期で
スピーディ
評定内容に基づいて開発した「段十廊 強度計算ソフト」を使用して設計業務を行うため、質疑のやりとりが少なく、構造計算や強度計算にかかる時間を短縮することができます。屋外鉄骨階段廊下「段十廊Ⅱ」なら工程管理も一元化でき、設計・施工ともスピーディな対応が可能です。
建築確認申請が
スムーズ
「段十廊 強度計算ソフト」で出力した屋外鉄骨階段廊下の強度計算書と構造図をそのまま建築確認申請の提出図書として利用することができます。BCJ評定に基づく設計をしているため、指定確認検査機関ともスムーズなやりとりができます。
「2つの評定」と「段十廊 強度計算ソフト」
① 接合部評定
胴縁や外装材などは主要構造部には含まれないため、構造躯体と屋外鉄骨階段廊下の間には、隙間があるような状態と考えることができます。この状態では接合部のせん断力を計算で算出することはできません。そこで、構造躯体と屋外鉄骨階段廊下の間に隙間をつくってコーチねじで接合した試験体を用意し、せん断試験を実施。接合具1本あたりの短期許容耐力を確認し、強度計算で設定する当該接合部(接合具1本あたり)の短期許容耐力を明確にしました。
② プラン評定
(安全確認の計算方法を明確にする評定)
屋外鉄骨階段廊下を本体建物に付帯させると屋外鉄骨階段廊下から生じる外力は構造躯体で負担しなくてはなりませんが、どのように力が伝わるのか、どのような検討をする必要があるかなど、細かな規定がありません。そこで、構造計算方法を明確にし、その構造計算方法に基づいて建築物の構造の安全性を検討した結果が妥当であると(一財)日本建築センターにおいて認められました。
2つの評定に基づき「段十廊 強度計算ソフト」を開発
評定を取得しても、1棟ごとに個別の計算を行うのでは作業に手間がかかってしまいます。
そこで、簡単な操作で設計できる「段十廊 強度計算ソフト」を開発。安全性の高い設計と、建築確認申請で利用できる設計図書のご提供が可能になりました。
※「段十廊 強度計算ソフト」は、現状BXグループ内でのみ使用するソフトです。販売や貸し出し、提供は行っておりません。
ご提供する設計図書や情報
本体建物の構造計算と
屋外鉄骨階段廊下の強度計算を 一括で
ご依頼いただいた場合
本体建物
構造計算書
構造図
屋外鉄骨階段廊下
強度計算書
構造図
屋外鉄骨階段廊下の
強度計算のみを
ご依頼いただいた場合
屋外鉄骨階段廊下
強度計算書
構造図
「段十廊 設計サポートシステム」におまかせ!
案件をお持ちの方も、そうでない方も、お気軽にお問合せください。
有識者の声
曖昧な点が多い屋外鉄骨階段廊下のある木造建築物
木造建築物に取付く屋外鉄骨階段廊下の構造計算はどのように行っていますか?建築基準法上、4号建築物の場合には構造計算まで求められていないため令46条壁量計算など仕様規定で構造の安全性確認を行います。その際、屋外鉄骨階段廊下の安全性確認は行われていないのではないでしょうか。また、構造計算が必要な場合でも、構造設計者は屋外鉄骨階段廊下の取扱いを理解しておらず、曖昧な構造になっている状況があります。そもそも屋外鉄骨階段廊下はラーメン構造とブレース構造のどちらを選ぶのが良いのか、本体建物と屋外鉄骨階段廊下の間はエキスパンションジョイントとする必要があるのかなど、設計に迷いが生じやすいのです。
鉛直荷重は屋外鉄骨階段廊下で、水平力は本体建物で負担
屋外鉄骨階段廊下の構造計算は水平力(特に地震力)の設計方法が肝になります。水平力に抵抗するためには屋外鉄骨階段廊下をラーメン構造かブレース構造のどちらかにすることで自立できますが、どちらの構造も屋外鉄骨階段廊下に採用するには設計が難しいため、基本、接合部はピン接合とし、鉛直荷重は屋外鉄骨階段廊下の梁や柱で負担させ、水平力については本体建物に負担させるよう構造計算を行います。よって、本体建物とはエキスパンションジョイントにする必要はなく、コーチねじ等で接合して屋外鉄骨階段廊下の重量により生じる地震力を本体建物の水平構面や鉛直構面(耐力壁)に負担させます。また、屋外鉄骨階段廊下の重量により重心位置が耐力壁のない屋外鉄骨階段廊下側に偏り、耐力壁配置で決まる剛心とのずれが大きくなるため、壁の配置バランスが悪くなります。この場合、簡易計算である四分割法では重心と剛心のずれを考慮できないため、詳細法である偏心率で壁の配置バランスの設計を行うことが重要です。しかし、実際の構造計算では、本体建物の構造設計者が屋外鉄骨階段廊下の構造計算や鉄骨造各部の構成、納まりを熟知しておらず、屋外鉄骨階段廊下の重量により生じる追加地震力の設計、重心の偏りによる偏心率の設計など、適切に一体設計できていないケースも見受けられます。
4号建築物も図書保存義務化に
そんな中、2020年3月1日の建築士法施行規則の改正により4号建築物においても15年間図書保存義務化が始まりました。この15年間保存する図書には、構造関連として、基礎伏図、各階床伏図、小屋伏図、構造詳細図、構造計算書等(許容応力度計算などの構造計算書など)があります。今までのように構造体が曖昧な状態では建築士として設計責任を問われても証明できない状況があるため、明確な構造計画と構造計算および関連図書の作成が必須となります。「段十廊 設計サポートシステム」は、部材販売だけではなく構造計算サポートまでが一体となり、15年間図書保存義務化にも対応できるため木造建築物の設計者にとって利用しやすいシステムと言えます。
段十廊Ⅱの製品特長
防錆性能に優れた部材とアルミ形材の使用で長寿命・高耐久
柱、桁などの鉄骨部材は主に防錆性能に優れた高耐食めっき鋼板を採用。外観はアルミ形材の化粧カバーで覆うことで、美しい仕上がりになります。
現場では溶接・塗装作業がないため、錆の発生が少なく、安定した品質をご提供。鉄骨部材を周辺環境から守り、お手入れが簡単です。
安心や美しさを追求した高品質な部材で構成
ジョイントカバーやターンバックル・ブレス材、けこみ板、床材、踏板など、高品質な部材を標準装備しており、高級感があります。
多くの納まりパターン・タイプをご用意豊富なバリエーション
さまざまな現場に対応できるよう20種類の標準納まりパターン、2種類の階段角度をご用意。
寸法オーダーも可能です。
工程管理が容易で最短2日で施工スピード施工
工程管理を一元化できるため、個別発注の煩わしさなどがなく、現場の人手不足解消にもなります。
工事は最短2日間。一括責任施工で安心です。
製作範囲
対応範囲 | |
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廊下間口(M) | 910mm≦M≦3640mm ※規格寸法は1820mm、2275mm、2730mm、3185mm、3640mm |
廊下出幅(M2) | 910mm≦M2≦1577.5mm ※T型両入隅廊下部の場合は910mm≦M2≦1820mm ※規格寸法は1352.5mm(有効幅1312mm) |
階段幅(SD) | SD≦1210mm ※規格寸法は910mm、1010mm、1210mm ※階段幅(SD)の最小寸法は、建物用途や条例等により異なるため、設計担当者様へご確認ください |
GL~2階床 | 800mm≦H≦4000mm |
階段角度 | 標準仕様は約40°、約44° |
階段段数 | 2段〜18段 ※中間踊場を設置する場合は最大20段まで |
※製作範囲や納まりパターンから外れた場合でも、製作できることがありますので、まずはお問合せください。
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Q&A
- 屋外鉄骨階段廊下の強度計算のみを依頼することはできますか。
- 可能です。しかし、屋外鉄骨階段廊下の強度計算のみを行う場合、本体建物の階高などの情報をご提供いただくほか、屋外鉄骨階段廊下の重量により生じる追加地震力の設計等はご依頼者様にて行っていただく必要があります。そのため、本体建物の構造計算もまとめてご依頼いただくことをおすすめします。
- 段十廊Ⅱ以外の屋外鉄骨階段廊下を使用してもいいですか。
- サポート対象外となるため、ご使用いただけません。
- 依頼する場合はどのような図面が必要ですか。
- 平面図、立面図、矩計図をご用意ください。
- 本体建物の構造計算や屋外鉄骨階段廊下の強度計算の見積もりはBXカネシンに依頼するのですか。
- まずはBXカネシンにお問合せください。
- 本体建物の構造計算や屋外鉄骨階段廊下の強度計算はBX TOSHOに、段十廊Ⅱは文化シヤッターに直接発注するのですか。
- まずはBXカネシンにお問合せください。
- 段十廊 設計サポートシステムを利用するとどのような図書がもらえるのですか。
- 強度計算書と構造図をご提出いたします。
- 段十廊 設計サポートシステムは、3階建てにも対応していますか。
- プラン評定は3階建てで取得していますが、一部対応できない場合もありますのでお問合せください。
- 段十廊Ⅱの製作範囲外の階段ですと、段十廊 設計サポートシステム対象外になりますか。
- 製作範囲や納まりパターンから外れる場合でも製作できることもありますので、BXカネシンにお問合せください。