製品情報

後施工金物〈梁受用〉 NEW

リフォーム等で柱と梁、梁と梁の接合に使用する梁受用金物です。ボルトを使用せず、ビスとドリフトピンだけで施工できます。

用途・特長

柱と梁、梁と梁を緊結する時に使用します。
後施工金物4はせん断力のみを伝える金物(せん断キー)としても使用できます。
※詳しくはホームページの「後施工金物4 せん断キー用補足資料」をご確認ください。
●既存住宅等の耐震補強に「後施工金物」を使用することにより容易に梁増設ができます。新規梁を下から施工でき、羽子板等で施工できない場合でもビス止めなので容易に施工できる画期的な金物です。
●ビス止め金物なので新築の化粧梁等に使用でき、木材の欠損を抑えられます。
●外壁等がある場合でも梁等の増設が容易で羽子板ボルトの施工ができない部分でも可能です。
●後施工金物1・2・3・4とも、105用と120用があります。

耐力

柱 - 梁接合 梁 - 梁接合
材種 既存柱/すぎ
 新規梁/集成材(おうしゅうあかまつ)
既存梁/すぎ
 新規梁/集成材(おうしゅうあかまつ)
既存梁・新規梁/集成材(おうしゅうあかまつ)※2
型番 後施工金物1 後施工金物2 後施工金物3 後施工金物4 後施工金物1 後施工金物2 後施工金物3 後施工金物4
短期基準引張耐力(kN) 11.5 13.7 16.6 15.7※1 - - - -
短期基準せん断耐力(kN) 7.6 15.2 33.8 45.2※1 8.7 20.0 28.1 45.6※1
※既存木材の座掘り深さは、すべて10mmです。
※1 木造軸組工法住宅の許容応力度設計(2017年版)の評価・試験方法に則り、BXカネシン社内試験により上記の性能を有することを確認しています。
※2 後施工金物1、2、3と異なり、既存梁を集成材(おうしゅうあかまつ)で確認しています。

仕様

■木造加工詳細図
後施工金物1~4(105用)
( )内は120用の寸法
■施工手順

 

使用方法

仕様覧の施工手順をご参照ください。

注意事項

●必ず付属品で接合してください。
●ビス接合用の四角ビット(#3)は別売品です。
●座掘深さ等加工寸法には注意して施工してください。

基本情報/メーカー希望小売価格(税抜き)

①後施工金物〈梁受用〉
型番 商品コード 出荷単位 梱包 作業工程別
梱包の分類
メーカー希望小売価格
円/個(税抜)
後施工金物1(105用) 175000 1個 20個/ケース 構造 1,885
後施工金物2(105用) 175010 10個/ケース 3,325
後施工金物3(105用) 175030 4,665
後施工金物4(105用) 175140 4個/ケース 12,300
後施工金物1(120用) 175100 1個 20個/ケース 構造 2,010
後施工金物2(120用) 175110 10個/ケース 3,450
後施工金物3(120用) 175130 4,800
後施工金物4(120用) 175150 4個/ケース 12,940
 
材質 プレート部:JIS G 3131 SPHC 座部:JIS G 3507-1 SWRCH10R相当
表面処理 クロメートメッキ(JIS H 8610に規定するEp-Fe/Zn8/CM2)
付属品 後施工金物1/ビスCPQ-75(Mブルー)×  6本、ドリフトピン× 2本
後施工金物2/ビスCPQ-75(Mブルー)×12本、ドリフトピン× 3本
後施工金物3/ビスCPQ-75(Mブルー)×18本、ドリフトピン× 4本
後施工金物4/ビスCPQ-75(Mブルー)×24本、ドリフトピン× 5本
承認等 後施工金物1・2・3/(一財)建材試験センター 品質性能試験報告書 受付第04A0271号/第04A0272号/
第03A3398号/第03A3399号/第03A3401号/第03A3402号
ハウスプラス確認検査(株)性能試験
HP17-KT012/HP17-KT013/HP17-KT014


②No.28P 超硬P型座掘錐
型番 商品コード 出荷単位 梱包 作業工程別
梱包の分類
メーカー希望小売価格
円/個(税抜)
28P-1560 790010 1個 1個 土台 13,000

この製品に関するQ&A

Q
後施工金物〈梁受用〉は添え梁に使用する製品ですか。既存梁がない箇所に新規で梁を追加できますか。
A
添え梁だけでなく、既存梁がない箇所に新規で梁を追加していただくこともできます。
Q
後施工金物〈梁受用〉は、梁と梁の接合に使用できますか。
A
梁と梁の接合にもご使用いただけます。

Q
後施工金物2は150、180、210mmの梁せいに対応できますが、梁に打つピンの位置は梁せいごとに異なりますか。
A
梁天端からの穴位置はかわりません。詳細は木材加工詳細図をご覧ください。

Q
後施工金物〈梁受用〉を片持ち梁で使用できますか。
A
片持ち梁での試験を実施していませんので、ご使用いただけません。
Q
後施工金物は無垢材でも使用できますか。
A
柱、横架材とも無垢材での試験は実施しておりませんのでご使用いただけません。
※ご使用の際は下記以上の等級の木材を使用してください。

■後施工金物試験材種

〈梁受用〉
横架材
後施工金物1 引張 スギ E105-F300オウシュウアカマツ異等級構成構造用集成材
せん断
後施工金物2 引張 スギ E120-F330オウシュウアカマツ異等級構成構造用集成材
せん断
後施工金物3 引張 スギ E120-F330オウシュウアカマツ異等級構成構造用集成材
せん断
後施工金物4 引張 スギ E105-F300オウシュウアカマツ異等級構成構造用集成材
せん断


〈柱頭・柱脚用〉
横架材
後施工金物1 引張 E85-F300スプルース同一等級構成構造用集成材 スギ
せん断
Q
後施工金物を施工する際、どの座掘錐を使えばいいですか。
A
座掘径が60mmの座掘錐をご使用ください。弊社ではNo.28P超硬P型座掘錐を推奨しています。
Q
後施工金物〈梁受用〉を施工する際、増設する梁のスリットは現場で加工できますか。
A
手鋸でも加工できますが、プレカットで加工することを推奨します。
詳しい加工寸法は、ホームページの木造加工詳細図をご参照ください。

※カタログおよび取扱説明書にも記載しています。
Q
後施工金物〈梁受用〉は、90mmの梁幅でも使用できますか。
A
90mmでの耐力は確認はしていません。
Q
既存柱を撤去した位置のほぞに埋木をして、その部分に後施工金物を取り付けてもいいですか。
A
埋木をしてご使用いただくことはできません。
Q
後施工金物を使用して合わせ梁にした際、梁同士の補強はどうすればいいですか。
A
既存梁の負担する水平力を新規梁に伝えるため、既存梁と新規梁をボルトを用いて接合します。
その際、木質構造設計規準・同解説にあるように、木材スリットからボルト径の7倍以上離した箇所で接合してください。
Q
対応梁成を超えた場合でも後施工金物を使用することはできますか。
A
基本的に対応梁成の金物を使用していただき、対応梁成を超えて使用される際は設計者様の判断でご使用ください。
Q
金物に付属されているビスやリングネイルだけを注文することはできますか。
A
袋または小箱単位であればご注文いただけます。
詳細はこちらをご覧ください。
※一覧にない場合はお問合せください。
Q
せん断力のみを伝える金物(せん断キー)はありますか。
A
後施工金物4があります。詳細は「せん断キー補足資料」をご参照ください。

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