CSセンターが疑問を解決

No.1 2017.04.03

後施工金物は梁-梁仕様で使えますか。

使用できます。
以前、問合せにて「後施工金物で〔柱と梁〕を緊結する時の耐力は記載されていますが、〔梁と梁〕を緊結する時に使用できますか?」 とご質問をいただいたことがありました。
今回のQ&Aでは、後施工金物の梁-梁仕様について解説したいと思います。





まず、後施工金物は梁-梁仕様で使用することができます
お客様の「梁-梁仕様の耐力を明確にして欲しい」という声を受け、ハウスプラス確認検査(株)にて性能試験を実施し、短期基準せん断耐力を明確にしました。

表1 短期基準せん断耐力(kN)
名称 梁-梁仕様
後施工金物1 8.7
後施工金物2 20.0
後施工金物3 28.1
※支持梁:すぎ無垢材、掛け梁:おうしゅうあかまつ集成材


次に、梁-梁仕様の引張耐力について
後施工金物の梁-梁仕様では、引張試験を実施しておりません。
各仕様の樹種として、柱材及び支持梁材にはすぎ無垢材を使用しており、掛け梁材にはおうしゅうあかまつ集成材を使用しています。各仕様ともにビスを接合する樹種がすぎ無垢材で、ドリフトピンを接合する樹種がおうしゅうあかまつ集成材であること、せん断と違い木材の繊維方向の影響がないことより、梁-梁仕様の引張耐力は、柱-梁仕様の短期基準引張耐力と同等と考えます。

表2 短期基準引張耐力(kN)
名称 柱-梁仕様
後施工金物1 11.5
後施工金物2 13.7
後施工金物3 16.6
※柱:すぎ無垢材、掛け梁:おうしゅうあかまつ集成材


最後に、対応梁成について
後施工金物の各サイズには、推奨梁成を設定しております。
推奨梁成より梁成が小さくなるのはNGです。しかし、梁成が大きくなる場合は「金物使用箇所に掛かる荷重」と「使用金物の耐力」を考慮し、安全にご使用ください。


※推奨梁成についてはホームページもしくはカタログよりご確認ください。

後施工金物〈梁受用〉のホームページはこちら



 

BXカネシンCSセンターへのお問合せ

TEL. 03-5671-1077

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