CSセンターが疑問を解決

No.2 2017.05.08

パネル工法で使えるL型の金物はありますか?

〔枠材用〕ミドルコーナー10(短期基準接合引張耐力10kN)があります。
以前、問合せにて「パネル工法で使えるL型の金物はありますか?」 とご質問をいただいたことがありました。今回のQ&Aでは、4月に発売を開始した〔枠材用〕ミドルコーナー10について解説したいと思います。




下図のようなおさまりのパネル工法で使用できます
第三者公的試験機関にて 柱側に枠材、横架材側に枠材と床合板を施工して試験をしました。その上で弊社内試験にて追加データを取って、図1のような施工適用範囲を設定しています。図2はその他の仕様での一例です。

図1 パネル工法おさまり例


図2 その他の仕様例

※横架材側は床合板や枠材の有無を問わず、ご使用いただけます。柱側の枠材は必ず介してください。


枠材の縦勝ち・横勝ちを気にせず使えます
今回、枠材同士がぶつかる部分に図3の通り調整材(木材)を入れ、柱側と横架材側の枠材がどちらも負け方向の距離になるように引張試験を実施しました。そのため、枠材の縦勝ち・横勝ちを気にせず施工できます。

図4 試験仕様



ビスや釘の施工について
ご使用の際のビスや釘については、下記の条件でお使いください。
①135mmのビスで接合するため、柱・横架材ともビスの貫通にご注意ください。(ビスが貫通すると所定の耐力が確保できません。)
②柱側の枠材を固定する釘は、下記の条件にてご使用ください。
※枠材の厚みが27mm~30mm以下の場合:N75またはN90で300ピッチ以下かつ9本以上
※枠材の厚みが30mm超~45mmの場合:N90で300ピッチ以下かつ9本以上
③横架材側に床合板や枠材を介さない場合、ビスの貫通を避けるため、土台及び横架材を150mm以上にしてご使用ください。


また、本製品はミドルコーナー15ミドルコーナー15合板タイプと金物を共用(刻印に製品名を図4のように併記)しておりますが、上記3製品は接合ビスの長さや耐力が異なりますので、ご注意ください。

図4 刻印詳細図


〔枠材用〕ミドルコーナー10のホームページはこちら
 

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