CSセンターが疑問を解決

No.49 2021.06.01

プレセッターSU片持ち梁金物を使用する場合はバルコニー部分にも合板を割り付けるということでしょうか。

はい。バルコニーにも外周ラインをまたぐように床合板をはってください。
※小梁の追加、一部合板の割り付けの向きや枚数が従来と変わる可能性があります。
床合板が外周ラインをまたぐ理由

床合板で「部屋内部の梁」・「外周梁」・「片持ち梁」を一体化させ、「片持ち梁」の下をプレセッターSU片持ち梁金物で補強する構成のためです。合板が外周ラインで分断され、部屋内部とバルコニー部分が一体化されないと適切な構造性能が保てなくなる可能性があるため、外周ラインをまたぐように跳ね出しの部分も床合板をはってください。また、各梁の上端のレベルを揃える必要があります。


 





一般的な在来軸組工法との相違点

一般的な在来軸組工法と比較した合板の配置や梁を組む際の相違点を解説します。




❶合板はバルコニーまで
バルコニー部分の床合板は、千鳥(継ぎ目が重ならないように位置をずらす)ではなく、外周ラインをまたぐようなイモ配置(継ぎ目を合わせる)を推奨します。必要に応じて合板の切れ目に小梁の追加をご検討ください。
※千鳥配置は接合部の性能が下がるため、使用できない場合があります。

❷通し柱→管柱
外周梁に片持ち梁をかける機構(赤丸部分参照)になり、柱にプレセッターSU片持ち梁金物は接合できません。また、在来軸組工法に本金物を取り付けることはできません。プレセッターSU金物工法にてご検討ください。
《外周梁に片持ち梁をかける機構のメリット》
・梁を室内側から持ち出す必要がないので、バルコニー位置を気にせず梁組が可能
・廻り(2方向)バルコニーも可能
・柱の位置がバルコニーに左右されない


➌枕梁など不要
在来軸組工法では部屋内部から持ち出した梁の中間部を、枕梁や柱で受けながら跳ねだし部分をつくりますが、プレセッターSU片持ち梁金物は、外周梁に片持ち梁をかけます(赤丸部分参照)。
《枕梁不要のメリット》
枕梁がないため、梁下端が掃き出し窓の高さに干渉しづらく、開口部高さの自由度UP



金物の取り付け順や床合板用ビスの施工順があります。詳細はマニュアルをご確認ください。

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