CSセンターが疑問を解決

No.15 2018.05.01

門型フレーム以外で広い間口がとれる製品はありますか。

ベースセッターがございます。一般的な耐力壁の壁長は芯~芯で910か1000mmですが、ベースセッターは外寸450mm幅の平角柱と柱脚金物が耐力壁となります。耐力壁の壁長が約半分程度になるため、壁の出っ張りを少なくでき、間口が広がります。


~“間口が広がる” 理由~

 
ベースセッターは外寸450mm幅と一般的な耐力壁の壁長に比べて狭い幅で設置できるため、間口が広げられます。
同様の目的でよく使用される門型フレームは、耐力壁の役割をフレームで水平力に抵抗させるのに対し、ベースセッターは柱自体で水平力に抵抗させています。どちらも水平方向の力に抵抗させる構造になります。また、門型フレームは門の形をしているため、柱を両側に設ける必要があります。一方、ベースセッターは、柱1本から設置が可能なため、広い開口を確保するのに最適です。


~設計時の注意事項~

ベースセッターは、壁倍率の規定などを定めた建築基準法施行令第46条4項に該当しないため、壁倍率をもっていません。そのため、壁量計算(告示やN値計算)ではなく、第46条2項の基準に適合し、建物全体を構造計算により構造耐力上安全であることを確認する必要があります。

ベースセッター耐力壁は以下のa~cの事項についてハウスプラス確認検査(株)にて評価を受け、壁倍率ではなく、せん断力で壁の役割を担った狭小耐力壁です。外寸450mm幅の構造用集成材(平角柱)とアンカーボルトで直接基礎に緊結した柱脚金物で構成されます。

a.ベースセッター耐力壁の「短期許容せん断耐力」
b.ベースセッター耐力壁の「設計用せん断剛性」
c.ベースセッター耐力壁の「設計用短期許容せん断耐力の高さ及び軸力による補正方法と柱の応力検定の方法

構造計算は、一般的な門型フレームより簡単で、通常の木造軸組工法住宅の許容応力度計算ソフト(許容応力度計算、層間変形角、偏心率の検討などを含む)に加えて、BS耐力壁検定ツール(エクセルシート)を用いた簡単な追加検定のみで、設計可能です。
詳しくは弊社ホームページに設計や施工についてのマニュアルをご用意しておりますので、ご確認ください。


ベースセッターのホームページはこちら

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TEL. 03-5671-1077

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