製品情報

MPねじ接合システム type-L NEW

接合部をビスとボルトで構成する引張接合システム。主材を120幅とし、側材にLVLを用いることで高い接合部耐力を実現しました。

※受注生産品です。納期を事前にお問合せください。



用途・特長

各種トラスの接合部や方杖に使用します。
●木材の加工は端部カットとボルト用の穴あけのみで、複雑な加工が不要です。
●集成材とLVL材を使用してトラスにも方杖にも使用可能なため、コストを抑えながらプランの自由度を広げることができます。
●どんな角度でも接合部耐力と剛性が一定で、360度自由に接合できるため、様々な箇所で使用可能です。
●ハウスプラス確認検査(株)の評価を取得しており、明確な接合部耐力と剛性により、構造計算や応力解析へ容易に組み込むことができます。
●本接合部は側材で主材を挟み込む構成で評価を取得したため、木材のめり込みを考慮せずに、圧縮時も引張時も同じ性能で設計することが可能です。
●側材にLVLを用いることで、高い接合耐力で設計ができます。

耐力

主材:オウシュウアカマツ集成材
接合部 使用環境 許容接合耐力(kN) 接合部剛性
(kN/mm)
短期 中短期 中長期 長期
NJL-20
NJL-20PL
使用環境Ⅱ 99.9 79.9 71.4 54.9 25.9
使用環境Ⅲ 124.9 99.9 89.3 68.7 32.4
※仕様条件等、詳しくはホームページのマニュアルをご確認ください。
 

仕様

木材の適用範囲
接合部 部材 樹種・等級 寸法
NJL-20
NJL-20PL
主材 オウシュウアカマツ対称異等級集成材
E105-F300以上
120(幅)×330(成)以上
側材 カラマツB種構造用LVL
80E以上 35V-23H以上
50(厚)×290(幅)以上
※主材(幅)と側材(厚)は記載の寸法でご使用ください。


■取付例(主材の梁成330mmの場合)
原則、割裂防止プレートが必要です。詳しくはホームページのマニュアルをご確認ください。




■架構例 ※架構詳細図例はMPねじ接合システムtype-L架構詳細図例・標準図をご確認ください。



■簡易スパン表(使用環境Ⅲの場合)
接合部 架構形式 スパン
(m)
最大トラス配置間隔(m)
(1P=0.91m)
一般地域 多雪地域 
(積雪量100cm)
多雪地域
(積雪量150cm)
NJL-20
NJL-20PL
キング
ポスト
7.0 10.92(12P) 4.55(5P) 3.18(3.5P)
8.0 8.19(9P) 3.64(4P) 2.27(2.5P)
9.0 7.28(8P) 3.18(3.5P) 2.27(2.5P)
10.0 6.37(7P) 2.73(3P) 1.82(2P)
平行弦 11.0 5.91(6.5P) 2.73(3P) 1.82(2P)
12.0 5.46(6P) 2.27(2.5P) 1.82(2P)
13.0 5(5.5P) 2.27(2.5P)
14.0 4.55(5P) 1.82(2P)
15.0 3.64(4P)
16.0 3.64(4P)
17.0 3.18(3.5P)
18.0 3.18(3.5P)
19.0 2.73(3P)
20.0 2.73(3P)
※建築確認申請の際は、評価書別紙に則って応力解析を行い、構造計算書を作成してください。 
※一般地域でスパン20mを超える場合は個別にご相談ください。
※最小トラスピッチを1.82mとした場合の簡易スパン表です。詳しくはホームページのマニュアルをご確認ください。

 

使用方法

ホームページのマニュアルをご確認ください。

動画

【施工手順】MPねじ接合システム type-L

注意事項

●ご使用前に必ずホームページのマニュアルと評価書をご確認ください。
●本製品は、BXカネシンが実施する講習を受講した方のみ設計を行うことができます。
割裂防止プレート付きセットの型番にある「PL」以降の数字は、主材の梁成を示したものです。付属する六角ボルトの長さではありませんのでご注意ください。
●ビス施工位置の墨出し、座掘りまたは下穴加工を現場で行う際には、付属の罫書きシートをご使用ください。
●ビスの打ち込み深さにご注意ください。
●ご注文の際は専用発注書をご使用ください。資料覧よりダウンロードいただけます。
●記載のない梁成でもご使用いただけます。詳しくはお問合せください。
●付属ビットまたは推奨ビット(へクスローブビットT-40)(別売品)をご使用ください。
●締付け用のドライバドリルは、締付トルク136N・m以上を推奨いたします。

基本情報/メーカー希望小売価格(税抜き)

①MPねじ接合システム type-L 
※赤字の商品は納期・送料を確認してください。 
名称 型番 商品コード 出荷単位 梱包 作業工程別
梱包の分類
メーカー希望
小売価格
MPねじ接合
システム
type-L
NJL-20 割裂防止
プレート無し
900666 1セット 1セット 構造 オープン価格
NJL-20PL330 割裂防止
プレート付き
900660
NJL-20PL360 900661
NJL-20PL390 900662
NJL-20PL420 900663
NJL-20PL450 900664
※割裂防止プレート付きセットの型番にある「PL」以降の数字は、主材の梁成を示したものです。
 
材質 Xポイントプラス®Z 全ねじ φ8×200:冷間圧造用炭素鋼線
六角ボルト M12:JIS B 1180(六角ボルト)に規定する機械的性質の強度区分4.6又は4.8に適合する炭素鋼
丸座金 4.5×45φ、バネ付丸座金 4.5×45φ-B:JIS G 3131 SPHC
NJL-20割裂防止プレート:JIS G 3101 SS400
表面処理 丸座金 4.5×45φ、バネ付丸座金 4.5×45φ-B、NJL-20割裂防止プレート、
六角ボルト M12:クロメートメッキ(JIS H 8610に規定するEp-Fe/Zn8/CM2)
Xポイントプラス®Z 全ねじ φ8×200:クロメートメッキ(電気亜鉛めっき8μm+クロム化成皮膜処理)
付属品 付属ビット(Xポイントプラス®Z 全ねじ50本入り袋に1本)
構成品 【NJL-20】
Xポイントプラス®Z 全ねじ φ8×200・・・20本
六角ボルト M12×255(ナット付)・・・・1本
丸座金 4.5×45φ・・・・・・・・・・・・1枚
バネ付丸座金 4.5×45φ-B・・・・・・・・1枚
罫書きシート・・・・・・・・・・・・・・1枚
【NJL-20PL】
Xポイントプラス®Z 全ねじ φ8×200・・・20本
六角ボルト M12×255(ナット付)・・・・1本
丸座金 4.5×45φ・・・・・・・・・・・・1枚
バネ付丸座金 4.5×45φ-B・・・・・・・・1枚
罫書きシート・・・・・・・・・・・・・・1枚

NJL-20割裂防止プレート・・・・・・・・・2枚
六角ボルト M12×360~480(ナット付)・・・2本
承認等 ハウスプラス確認検査(株)評価書 HP評価(木)-23-013
※Xポイントプラスは若井ホールディングス株式会社の登録商標です。

②へクスローブビット
型番 商品コード 出荷単位 梱包 作業工程別
梱包の分類
メーカー希望小売価格
T-40(L=70mm) 113599 1本 1本 上棟 オープン価格

この製品に関するQ&A

Q
屋根で使えるトラスや長尺スパンに対応した製品はありますか。
A
MPねじ接合システムMPねじ接合システム type-Lがあります。どちらも接合部をビスとボルトで構成する引張接合システムです。360度自由な角度で接合でき、各種トラスの接合部や方杖補強にご使用いただけます。MPねじ接合システム type-Lは多雪地域でも使用しやすいように、MPねじ接合システムに比べて高耐力・高剛性です。

 

 
Q
MPねじ接合システムやMPねじ接合システム type-Lを使用してトラス等を設計するにはどうすればいいですか。
A
MPねじ接合システムMPねじ接合システム type-Lは、BXカネシンが定期的に実施する講習を受講した方のみ構造設計を行うことができます。講習を受講いただくか、既に修了された設計者様にお問合せください。設計者様はBXカネシンでもご紹介できます。また、初期検討など簡易なご相談であればBXカネシンで承ります。なお、MPねじ接合システムMPねじ接合システム type-Lは同一の講習ではなく、製品毎の講習になりますのでご注意ください。
Q
MPねじ接合システム、MPねじ接合システム type-Lはどのくらいスパンを飛ばせますか。
A
以下の簡易スパン表を参考にしてください。簡易スパン表のスパンやトラスの配置間隔は、初期の構造計画やトラス台数の概算の目安としてご利用いただけます。なお、MPねじ接合システムMPねじ接合システム type-Lの運用には構造計算により設計条件に合わせた安全確認が都度必要になりますのでご注意ください。簡易スパン表のトラス形状以外でも使用可能です。個別のトラス形状での検討に関しては、構造設計者またはBXカネシンMP課にご相談ください。

 
Q
MPねじ接合システム、MPねじ接合システム type-Lのビス打ち込み位置が分かりません。現場で墨出しや下穴加工をする場合どうすればいいですか。
A
製品1セットに1枚ずつ付属している「罫書きシート(MPねじ接合システム用)(MPねじ接合システム type-L用)」を使用し、ビス打ち込み位置の墨出しを行ってください。「罫書きシート」はホームページの製品情報ページからもダウンロードいただけます。罫書きシートの使用方法等、施工手順は取扱説明書または施工手順動画を参照ください。

●MPねじ接合システム
取扱説明書
施工手順動画

●MPねじ接合システム type-L
取扱説明書
施工手順動画
Q
MPねじ接合システム、MPねじ接合システム type-Lのビスの下穴や打ち込み方、配置にルールはありますか。
A
あります。所要の耐力性能を得るため、ビスは必ず所定の位置、方法で打ち込んでください。

ビスの下穴、配置は以下をご参照ください。現場でビス打ち込み位置の墨出しや下穴加工をする場合は、製品1セットに1枚ずつ付属している「罫書きシート(MPねじ接合システム用)(MPねじ接合システム type-L用)」をご使用ください。


 



ビスの打ち込み深さは、MPねじ接合システムMPねじ接合システム type-Lで異なりますのでご注意ください。MPねじ接合システム type-L取扱説明書施工手順動画にてビス下穴加工の他、座掘りの方法もご紹介しています。座掘りを行うことで、ビス施工時にビスのめり込みによる木材のバリが軽減でき、さらに木栓をすることでビスを隠してきれいに納めることができます。(座掘り、木栓共に必須ではありません)ビス締付け用のドリルドライバは、締付トルク136N・m以上を推奨いたします。

Q
講習会の日に別の予定があり、受講できません。個別に受講することは可能ですか。
A
可能です。詳しくはお問合せください。

お問合せはこちら
Q
MPねじ接合システムとMPねじ接合システム type-Lの違いは何ですか。
A
どちらも接合部をビスとボルトで構成する引張接合システムです。各種トラスの接合部や方杖にご使用いただけます。MPねじ接合システム type-Lは多雪地域でも使用しやすいように、MPねじ接合システムに比べて高耐力・高剛性です。その他、木材条件(樹種、寸法)、金物サイズ等が異なります。

製品の詳細はマニュアルをご確認ください。

MPねじ接合システムマニュアルはこちら
MPねじ接合システム type-Lマニュアルはこちら

 

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