CSセンターが疑問を解決

No.33 2019.09.02

取り扱っているパイプ金物の種類がいくつかありますが、何が違うのですか。

対応可能な引抜き耐力や接合箇所が違います。
表1は、各接合箇所で使用可能なパイプ金物の一覧表です。今回は10kN用(赤字)と20kN用(青字)のパイプ金物で、特に使い分けが難しい箇所を具体的に解説いたします。
※金物を使用する箇所によっては記載の耐力と異なる場合があります。記載耐力は参考値とし、詳細はマニュアルにてご確認ください。
 
接合箇所 引抜き耐力 金物名称
柱-横架材
小屋束-横架材
10kN用 RP-10
RP-10(+)
FP-140
15kN用 PZ-HDP-15
20kN用 PZ-HDP-20
PZ-HDP-20CN
梁を介した管柱相互の接合 10kN用 FP-260
30kN用 PZ-HDP-30(105-150)
PZ-HDP-30(180-210)
PZ-HDP-30(240-300)
PZ-HDP-30(330-390)
柱継ぎ PZ-HDP-30HJ


10kNの場合
RP-10(+)は、真壁納まりでドリフトピンを見せたくない時に
和室などの柱を介して両側真壁納まりの時、柱が現し仕上げになる場合があります。RP-10を使用すると土台の直交方向からドリフトピンを施工するため、ドリフトピンが見えてしまいます。RP-10(+)を使用すると、土台の並行方向にドリフトピンを施工するため、ドリフトピンを隠すことができます。




10kNの場合
FP-260は、梁成を上げずに梁を介して管柱相互を接合したい時に
梁を介して上下に柱を接合し、直交方向に梁受金物が取り付く場合、RP-10を使用すると梁成が大きくなってしまいます。FP-260を使用すると梁成を上げずに納めることができ、材料費を抑えることができます。ただし、直交方向にかかるかけ梁は梁成150mm以下、受け梁は梁成120mm以下の場合のみ対応可能です。耐力が10kN以上必要な場合や受け梁・かけ梁の梁成を上げたい場合は、PZ-HDP-30シリーズを使用してください。



FP-140とPZ-HDP-20CNは、梁成を上げずに梁と柱頭を接合したい時に
梁と柱頭の接合で、RP-10やPZ-HDP-20を使用すると、下図NG納まり例のように梁受金物用ボルト(梁下端からボルトの芯まで60mm)とパイプ金物のドリフトピン(梁下端からドリフトピン孔の芯まで50mm)が干渉してしまうため、梁成を上げて対処しなければいけません。FP-140やPZ-HDP-20CNを使用すると、梁受金物用ボルトとパイプ金物のドリフトピン孔の梁下端からの距離が同じで金物が干渉しません。梁成を上げずに納めることができ、材料費を抑えることができます。FP-140とPZ-HDP-20CNどちらも、プレセッタープレセッタータイプMプレセッターSUに対応しています。

10kNの場合
FP-140は、RP-10と梁受金物のボルトが干渉する箇所に使用します。



20kNの場合
PZ-HDP-20CNは、PZ-HDP-20と梁受金物のボルトが干渉する箇所や隅柱および出隅柱の引抜き耐力が16.9kN以上必要な時に使用します。


※隅柱および出隅柱の引抜き耐力は、PZ-HDP-20では16.9kNまでしか対応できませんが、PZ-HDP-20CNにすることで24.5kNまで対応可能です。


詳しい納まりや樹種、使用条件等はプレセッター・ジョイント・システムマニュアルをご覧ください。

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