CSセンターが疑問を解決

No.27 2019.04.01

高耐力フレックスホールダウンの専用座金をなぜ変更したのですか。

多目的木造建築(MP)関連などの高倍率耐力壁の試験でも、安定した破壊性状でご使用いただくためです。
当社で実施する多目的木造建築(MP)等を想定した高倍率の耐力壁試験では、試験体を試験装置に固定するために高耐力フレックスホールダウン60を使用していますが、予想以上に引抜力がかかり専用座金が大きく変形する事例がありました。そのため、より安定した破壊性状でご使用いただくため、座金の厚みを6mmから9mmに変更しました。今回の板厚変更は、座金の変形をより少なくするためであり、従来品の6mm厚の専用座金でも従来どおりご使用いただけます。

どのような事例だったのか
多目的木造建築(MP)で使用する想定で高倍率の耐力壁試験を実施したところ、終局段階(試験終了近く)で専用座金が大きく変形しました。

耐力壁試験 概要図

※耐力壁試験概要図は、簡略して変形を示したもので、実際の耐力壁の変形とは異なります。

ホールダウン金物および専用座金の変形写真
 
座金が大きく変形しました。

↓改善


座金の厚みを変更することで、変形を抑制する結果が得られました。


耐力壁試験とホールダウン金物試験の違いとは?

耐力壁試験
梁の横方向から力を加えて、耐力壁仕様(面材・釘など)の性能を確認するための試験です。この際の柱端部の金物は、耐力壁が完全に破壊するまでの力に耐えることが必要になるため、ホールダウン金物試験の基準耐力および許容応力度計算などで算出される金物耐力以上でも破壊しない強度が求めらます。

ホールダウン金物試験
柱とホールダウン金物だけを用いて柱を上方向に引張り、金物単体の性能を確認する試験です。耐力壁試験のように面材などは使用しません。



高耐力フレックスホールダウン60のホームページはこちら
〔2×4用〕高耐力フレックスホールダウンのホームページはこちら

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