CSセンターが疑問を解決

No.57 2022.08.01

MPねじ接合システムで杉などの国産材は使用できますか。

接合部を構成する部材(主材)にご使用いただけます。ご使用いただく樹種によって接合部の耐力性能が異なりますのでご注意ください。
MPねじ接合システム
本接合システムは中心となる木材(主材)の両側面に木材(側材)を添わせ、所定の配置でM12ボルトと専用ビスを留め付ける接合部です。




木材の適用範囲
主材:樹種・等級は2種類、材幅は「105mm」のみ
側材:樹種・等級は「S.P.F 甲種二級」のみ、材厚は「38mm」のみ
 
接合部 部材 樹種・等級 寸法
NJ-10
NJ-10PL
主材 オウシュウアカマツ対称異等級集成材 E105-F300以上
または
スギ E70以上
105(幅)
×
180(成)以上
側材 S.P.F 甲種二級 38(厚)
×
184(幅)以上
NJ-14
NJ-14PL
主材 オウシュウアカマツ対称異等級集成材 E105-F300以上
または
スギ E70以上
105(幅)
×
240(成)以上
側材 S.P.F 甲種二級 38(厚)
×
235(幅)以上


耐力性能
接合部の耐力性能は主材の樹種・等級により異なります。

主材:オウシュウアカマツ集成材
接合部 使用環境 許容接合耐力(kN) 接合部剛性
(kN/mm)
短期 中短期 中長期 長期
NJ-10
NJ-10PL
使用環境Ⅱ 31.5 25.2 22.5 17.3 9.9
使用環境Ⅲ 39.4 31.5 28.2 21.7 12.4
NJ-14
NJ-14PL
使用環境Ⅱ 43.9 35.1 31.4 24.2 13.1
使用環境Ⅲ 54.9 43.9 39.3 30.2 16.4

主材:スギ製材
接合部 使用環境 許容接合耐力(kN) 接合部剛性
(kN/mm)
短期 中短期 中長期 長期
NJ-10
NJ-10PL
使用環境Ⅱ 21.8 17.4 15.6 12.0 9.9
使用環境Ⅲ 27.4 21.9 19.6 15.1 12.4
NJ-14
NJ-14PL
使用環境Ⅱ 35.3 28.2 25.2 19.4 10.6
使用環境Ⅲ 44.4 35.5 31.7 24.4 13.3
※仕様条件等、詳しくはマニュアルをご確認ください。
ハウスプラス確認検査(株)評価書 HP評価(木)-20-028-1
 

簡易スパン表

使用環境Ⅲの場合
接合部 架構形式 スパン(m) 最大トラス配置間隔(m)
(1P=0.91m)
オウシュウアカマツ集成材 スギ製材
NJ-10
NJ-10PL
キングポスト 7.0 3.18(3.5P) 2.27(2.5P)
8.0 2.73(3P) 1.82(2P)
9.0 2.27(2.5P) 1.82(2P)
10.0 2.27(2.5P)
平行弦 11.0 1.82(2P)
NJ-14
NJ-14PL
キングポスト 7.0 4.55(5P) 3.64(4P)
8.0 4.09(4.5P) 3.18(3.5P)
9.0 3.64(4P) 2.73(3P)
10.0 3.18(3.5P) 2.73(3P)
平行弦 11.0 2.27(2.5P) 1.82(2P)
12.0 2.27(2.5P)
13.0 1.82(2P)
14.0 1.82(2P)
15.0 1.82(2P)
※検討状況などの詳細はマニュアルをご確認ください。
※建築確認申請の際は、評価書別紙に則って応力解析を行い、構造計算書を作成してください。

 

設計サポート
本接合システムは設計者様に正しく理解してご使用いただくため、講習を受講した方のみ設計できる体制としております。 講習会を受講して頂いた設計者様には、簡易検定ツールや設計チェックシートなどをご提供しております。
また、建築事例や構造解析の流れについては弊社運営サイト「構造金物相談所」をご参照ください。



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