No.54 2022.02.04
MPブレースシートの上下2段使いで大梁と小梁の梁成が異なる場合、どのように使用すればいいですか。
MPブレースシート上下2段使いの際には、直交する梁の成を統一することを推奨しますが、異なる梁成になる場合、1段目と2段目で大梁側のラミナ強度の差が生じないよう、大梁には同一等級構成構造用集成材もしくは、構造用単板積層材をご使用ください。
金物の取付位置は、小梁の上下端部からそれぞれ59.5mmの位置に上下の金物のM12ボルト穴がくるように取付けてください。
金物の取付位置は、小梁の上下端部からそれぞれ59.5mmの位置に上下の金物のM12ボルト穴がくるように取付けてください。
■取付例(大梁成450mm、小梁成300mm)

※大梁下端のボルト穴加工位置は小梁の梁成により変わります。(加工位置=大梁成-小梁成+59.5)


MPブレースシートの特長
○MPブレースシートはスパン1,820~8,000mm(形状比1:1~1:1.2)の水平構面に対応し、1構面で上下2段使いで床倍率が最大18.8倍になります。4m×4mであれば、構造用合板24mm四周釘打ち直貼りで床倍率3倍に対し、本製品を使用することで1段使いで床倍率3.4倍の構面が作れます。
〇水平構面用であり、屋根構面には使用できません。
仕様
構成部材
※本体と付属のビス以外は別売品です。
床倍率表(910モジュール)
床倍率表(メーターモジュール)
※()内の数値は形状比が1.0:1.2となる場合の床倍率です。
※1構面で上下二段使いの場合、床倍率は上表の数値の2倍となります。
設計支援ツール
BXカネシンホームページにて、以下の設計支援ツールを提供しています。
・マニュアル
製品の仕様、設計方法、木材加工情報、施工方法などを記載
・構造標準図
仕様、施工方法、標準おさまりをA2サイズでまとめた図面
・設計ツール
構造計算時に計算条件の説明や各種検定ができるツール
・積算ツール
使用するボルト⻑さや本数を積算するツール。スパンに応じたブレースの⻑さ算定も可能。
・ブレース発注書
M18ブレースの専用発注書





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※大梁下端のボルト穴加工位置は小梁の梁成により変わります。(加工位置=大梁成-小梁成+59.5)


MPブレースシートの特長
○MPブレースシートはスパン1,820~8,000mm(形状比1:1~1:1.2)の水平構面に対応し、1構面で上下2段使いで床倍率が最大18.8倍になります。4m×4mであれば、構造用合板24mm四周釘打ち直貼りで床倍率3倍に対し、本製品を使用することで1段使いで床倍率3.4倍の構面が作れます。
〇水平構面用であり、屋根構面には使用できません。
仕様
| 短期許容引張耐力 | 51.8kN | ||||||||
| 終局引張耐力(Pu) | 84.7kN | ||||||||
| 使用可能範囲 | スパン | 1,820~8,000mm | |||||||
| 形状比 | 1:1~1:1.2 | ||||||||
構成部材
| 金物本体 | MPブレースシート 材質:JIS G 3101 一般構造用圧延材SS400 表面処理:JIS H 8641(溶融亜鉛メッキ)HDZ35 |
||||||||
| 金物接合用ビス | HR-65(Mピンク) 26本×4カ所(梱包数120本) | ||||||||
| 金物接合用ボルト (別売品) |
PS座付ボルトまたは中ボルト(M12) 材質:JIS B 1180 強度区分4.6又は4.8に適合する炭素鋼 |
||||||||
| 推奨ブレース (別売品) |
JIS A 5540に規定するM18ブレース 材質:JIS G 3101 一般構造圧延鋼材SS400 |
||||||||
| 材料強度 | 対称異等級構成構造用集成材 オウシュウアカマツE105-F300の基準強度以上 |
||||||||
| ヤング係数(N/mm2) | 基準強度(N/mm2) | ||||||||
| 強軸 方向 |
弱軸 方向 |
圧縮(Fc) | 引張(Pt) | 曲げ(Fb) | せん断(Fs) | ||||
| 積層 方向 |
幅 方向 |
積層 方向 |
幅 方向 |
||||||
| 105,000 以上 |
9,500 以上 |
23.2 以上 |
20.2 以上 |
30.0 以上 |
21.6 以上 |
3.0 以上 |
2.4 以上 |
||
| 木材 | 1段仕様 (大梁・小梁の梁成違いを含む) |
対称異等級構成構造用集成材 同一等級構成構造用集成材 構造用単板積層材 |
梁幅105mm以上×梁成150mm以上 | ||||||
| 上下2段仕様 | |||||||||
| 梁幅105mm以上×梁成300mm以上 | |||||||||
| 上下2段仕様 (大梁・小梁の梁成が異なる) |
大梁: 同一等級構成構造用集成材 構造用単板積層材 小梁: 対称異等級構成構造用集成材 同一等級構成構造用集成材 構造用単板積層材 |
||||||||
床倍率表(910モジュール)
| 床倍率 | 長辺寸法(m) | ||||||||
| 2P | 3P | 4P | 5P | 6P | 7P | 8P | |||
| 1.82 | 2.83 | 3.64 | 4.55 | 5.46 | 6.37 | 7.28 | |||
| 短辺 寸法 (m) |
2P | 1.82 | 9.4 | - | - | - | - | - | - |
| 3P | 2.83 | - | 5.7 | (4.9) | - | - | - | - | |
| 4P | 3.64 | - | - | 3.9 | (3.3) | - | - | - | |
| 5P | 4.55 | - | - | - | 2.5 | (2.1) | - | - | |
| 6P | 5.46 | - | - | - | - | 2.0 | 1.7 | - | |
| 7P | 6.37 | - | - | - | - | - | 1.6 | 1.5 | |
| 8P | 7.28 | - | - | - | - | - | - | 1.4 | |
床倍率表(メーターモジュール)
| 床倍率 | 長辺寸法(m) | ||||||||
| 2P | 3P | 4P | 5P | 6P | 7P | 8P | |||
| 2.0 | 3.0 | 4.0 | 5.0 | 6.0 | 7.0 | 8.0 | |||
| 短辺 寸法 (m) |
2P | 2.0 | 8.4 | - | - | - | - | - | - |
| 3P | 3.0 | - | 5.0 | (4.3) | - | - | - | - | |
| 4P | 4.0 | - | - | 3.4 | (2.5) | - | - | - | |
| 5P | 5.0 | - | - | - | 2.2 | (1.9) | - | - | |
| 6P | 6.0 | - | - | - | - | 1.7 | 1.5 | - | |
| 7P | 7.0 | - | - | - | - | - | 1.4 | 1.3 | |
| 8P | 8.0 | - | - | - | - | - | - | 1.2 | |
※1構面で上下二段使いの場合、床倍率は上表の数値の2倍となります。
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使用するボルト⻑さや本数を積算するツール。スパンに応じたブレースの⻑さ算定も可能。
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