CSセンターが疑問を解決

No.66 2024.06.21

倉庫・工場がとにかく暑いです!夏の暑さ対策に有効なものはありますか?

屋根からの輻射熱を防ぐ「遮熱シート」がオススメです。
夏場の室温上昇には輻射熱が大きく関係しています。倉庫・工場の暑さ対策には、「遮熱シート」などで屋根からの輻射熱を防ぐことが有効です。



■輻射熱って何?夏場の室温上昇との関係は?
物体や気体を介さずに赤外線で伝わる熱を「輻射熱」と言います。熱移動には「伝導」「対流」「輻射」がありますが、輻射は直接触れなくても、風がなくても熱が伝わるという特徴があります。

熱移動の種類






熱エネルギーは温度の高い方から低い方へ移動しますが、夏場、太陽光であたためられた屋根や外壁からは、温度の低い室内にむかって輻射熱が放出されており、この輻射による熱移動、輻射熱が室温上昇の大きな原因となります。実は、建物の熱移動の75%が輻射によるものと考えられています。 建物の暑さ対策には輻射熱をどのように防ぐかが重要になってきます。

建物内での熱移動の割合





■倉庫・工場が暑くなりやすいのはなぜ?
倉庫・工場では金属製の折板屋根を使用しているケースがあり、夏場は太陽光によって屋根が70度~80度まで熱せられることもあるため、屋根から室内に向かって強い輻射熱が放出されます。屋根の下に断熱材や間仕切りがあればまだ良いですが、さえぎるものがない場合、屋根の暑さが直接室内に伝わり、室温上昇に繋がります。





■暑さ対策には何をすればいいの?
建物の暑さ対策には、屋根・外壁からの輻射熱を防ぐ、または輻射熱を放出しないように屋根・外壁自体の温度を下げる、という方法が有効です。具体的にはどのような対策があるのでしょうか。

①    屋根用スプリンクラーで屋根を冷却する
②    遮熱機能付きの屋根材を使用する
③    遮熱塗料・断熱塗料を塗装する
④    遮熱シートを設置する

BXカネシンでは、「④遮熱シートを設置する」をオススメします。性能・耐久性が高いだけでなく、メンテナンス費用・ランニングコストがかからないためです。

遮熱施工の比較
遮熱シート
(はるクール)
遮熱塗装
断熱塗装
日陰施工
緑化など
遮熱効果
春・夏・秋

高い
断熱効果

室内の熱を保温

効果が薄い

若干の効果
継続効果
変わらない

汚れにより低下

変わらない
初期導入費
イニシャルコスト

低コストで導入可能

比較的高価
△~○
工法次第で変動
維持費
ランニングコスト

メンテナンス不要

汚れ・耐久性の確認
△~○
工法次第で変動
施工場所
屋根・壁

屋根・壁

屋根のみが多い
外観
屋内施工のため
変わらない

選択できる
色の種類が少ない

屋外施工のため
外観が変わる




BXカネシンでは、BXテンパルの遮熱シート「はるクール」を取り扱っています。今回は「はるクール」を例に、夏の暑さ対策によるメリットをご紹介します。


■「はるクール」の特徴、性能
はるクールは壁や天井に室内側から施工する遮熱シートです。屋根・壁からの輻射熱を約97%カットし、建物内の温度上昇を抑えます。





主な特徴
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 1. 省エネ
シートの遮熱性能によって、最高97%の放射熱をカット!
建物の省エネ効果を向上させます。

2. 高品質
国土交通省 不燃材認定取得済のアルミ箔シートを利用
UVや熱による劣化のない素材を選定し、安全性を確保しています。

3. 軽量・丈夫
シートは軽くかつ丈夫で、建物に負担をかけずに長持ちします。
設置作業も効率よくスピーディーに行うことができます。
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■遮熱シート「はるクール」の効果とメリット
はるクールで倉庫・工場内を快適な温度に保つと様々なメリットがあります。


 ① 空調効率アップ!電気代・光熱費を削減 

外気温の影響を受けづらくなるため、空調効率がアップし、電気代・光熱費を削減できます。はるクールでは、施工前後で電気料金が半分以下に抑えられた、という検証結果があります。


 

外気温の影響を受けづらくなるため、冬は寒さ対策にもなります。





 ② 従業員にも優しい!熱中症対策 

2019年~2023年の熱中症による死傷者数は、建設業、次いで製造業で多く発生しています。職場環境を快適な温度に保つことは、従業員の熱中症対策に直結します。

出典:
「令和4年 職場における熱中症による死傷災害の発生状況(確定値)」. 厚生労働省 ,

https://www.mhlw.go.jp/content/11303000/001100761.pdf





 ③ WBGT-2℃で、できる作業が変わる!作業効率・生産性アップ 

WBGT とは、①湿度、 ②日射・輻射など周辺の熱環境、 ③気温 の3つを取り入れた指標です。  2021年に実施したはるクールの実証実験では、施工後に倉庫内の気温やWBGTが約2℃低下しました。2℃低下するとできる作業が変わるため、作業効率・生産性向上に繋がります。






 ④ 商品の劣化も防ぐ!機材の故障を防止 

室内の温度が40度を超えると保管されている商品が暑さで劣化したり、機器や設備が故障や誤作動を起こしたりするリスクが高まります。遮熱シートで輻射熱による室内温度の上昇を防ぐことでこれらを防止することができます。





■最後に
ここまで、倉庫・工場の暑さ対策として遮熱、遮熱シート「はるクール」をご紹介しました。暑さ対策は事業者に様々なメリットをもたらします。本格的に夏が始まる前に、有効な暑さ対策の一つとして検討してみはいかがでしょうか。


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